内科の先生でも、いい先生であれば、睡眠薬の処方が2回目、3回目となった時点で、心療内科等への受診を促してくれるはずです。その際はちゃんと心療内科等を受診するようにしてください。

床上時間の最低ラインは「6時間」

パターン2「床上時間は短いが、眠れている」は、注意が必要なこともあります。例えば、「忙しくて毎晩2時に布団に入るけど、6時に起きるまで爆睡しています」という人は、今は大丈夫でしょう。しかし、ストレス等で少しでも寝付けなくなったり夜中に起きるようになると、すぐに睡眠時間が4時間未満となり、一気にメンタル不調のリスクゾーンに入ってしまいます。

私の経験上、床上時間の推奨ラインは“最低6時間”です。6時間の床上時間があれば、90分の睡眠サイクルが3〜4回とれます。寝付きにくい、夜中に起きるなどで1サイクル逃したとしても、最低2〜3サイクルの睡眠は確保できる計算になります。これが“メンタル不調を防ぐ最低ライン”です。

ADVERTISEMENT

パターン2の人たちは、週に1~2回でいいので、なんとか6時間の床上時間を確保するようにしてください。そうすれば、4時間未満の睡眠が2週間連続、というクリティカルなレッドラインを超える確率は減ると思います。その結果、睡眠不足による心身の不調リスクはかなり減るはずです。

7~8時間は布団にいるのが理想的

パターン3「床上時間が長いが、眠れていない」の人は、床上時間が6時間以上確保できているのであれば、眠りづらかったり夜中に起きてしまったりすることがあっても、実際には2〜3サイクル(4時間程度)は眠れている可能性が高いです。眠れない日の原因として、翌日の重要な仕事や嫌な上司とのミーティングなど心当たりがあるのであれば、普通の範囲内です。ひとまず安心しても良いでしょう。

産業医としては、そんな時こそ、よく体を動かしたり、瞑想やストレッチをしてからベッドに入ったりするようにして、自分なりの快眠習慣を見つけてほしいところです。