歌手・俳優の中尾ミエがきょう6月6日、80歳の誕生日を迎えた。「一生懸命生きてきた私たちの勲章」と語り白髪を染めるのをやめるなど、年齢の重ね方が注目される彼女の“人生観”とは?(全3回の3回目)

6月6日に誕生日を迎えた中尾ミエ(2024年、短編映画の祭典「ショートショート-フィルムフェスティバル」授賞式で) ©時事通信社

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 中尾ミエは買い物が苦手で、稼いだお金はほとんど習い事やエステなど自分への投資に注いできた。高い買い物といえば家ぐらい。家を建てるたび借金をするので、それを返すことが仕事のモチベーションになっていたところもあるようだ。

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 20歳で家族のために建て、5年後にはその裏の敷地に自分用の家を建てたが、その後家族構成が変わり、家を2軒持つ必要がなくなる。そこで彼女は古いほうの家で父と一緒に暮らすようになり、自分用の家はタップダンスなどを教えるレッスンスタジオに改築した。だが、それも床がすっかり傷んだので、2007年には取り壊し、新たにアパートを建てている。その2年前には父を見送り、自身の老後の面倒を見てもらおうという思惑もあり、若い独身男性ばかりに声をかけ、住んでもらうようにした。それにあわせて自宅もリフォームし、リビングと庭は隣のアパートの住人との共有空間にした。

 以来、店子である住人たちとは適度な距離感を保ちつつ、ときにはリビングで夕食会を開いたり、家のことを手伝ってもらったりといい関係を築いている。大家の中尾としては若者がどんどん入れ替わっていくイメージを描いていたのが、住人たちのほうは居心地がよくてほとんど出ていかず、なかには結婚して夫婦で住むようになった人もいるとか。