――夫婦間で、子育ての方針などはありますか?

 「人の意見に流されないでほしいね」「ダメなことはダメとしっかり言える子になってほしいね」というのは夫婦で話してきました。娘本人にも「思っていることは口にしていいんだよ」と常々言ってます。なので、楽しかったこと、嫌だったことや悲しかったこと、どんなことでも話してくれるのがうれしいですね。

 マイペースぶりは学校でも発揮しているみたいで、学校で男の子とけんかして帰ってきたかと思えば翌日には仲良く遊んでいたりして。この間なんて、出かける直前に「ちょっと待って」ってリコーダーを吹き始めたんです。理由を聞いたら「どうしても今吹きたかった」って、もう面白くて! それに、かなりの負けず嫌いですね。

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現在小学4年生の長女と(澤穂希さんのインスタグラム@sawahomare_10より)

「本気でケンカもする」親子関係

――それは母譲りでしょうか?

 そうかもしれないですが、そう育てました。うちは、遊びのゲームでもトランプでも、本気で勝負するんです。娘がごく小さい時はわざと負けることもあったけど、ある程度大きくなったら手加減をしなかった。サッカーやかけっこは私が絶対に勝つので、娘は無茶苦茶悔しそうにしてる(笑)。

 人生はいいことばかりじゃない。悔しい思いこそが自分を磨くモチベーションになって、次のステップに踏み出せる。そういう訓練を子どもの頃から体験させようと。

――子ども扱いしないんですね。

 そうですね。まだ未成年だし、ある程度親が担う責任というのはもちろんあるけど、基本的には一人の人間として接しています。ダメなことはめちゃくちゃ叱るし、本気でケンカもする(笑)。

「ケンカしたらその日のうちに謝ろう」と言ってるんですが、夫と娘が偉いのはすぐ仲直りができるところです。

――澤さんは?

 わたしはなかなかできなくて(笑)。たとえば私が「ごめんね」って謝ったら、夫も娘もすぐに「いいよ」って言ってくれるんですけど、私は「今謝られても無理!」ってつい突っぱねちゃう。それで次の日になったら忘れてる……(笑)。何があっても嫌いにならない家族だからこそ、私も甘えているのかもしれません。