「ぶっかけ蕎麦」と「カレーらいす(ミニ)」を追加注文
あっという間に食べてしまったので、「ぶっかけ蕎麦」に「とろろ」と「ひきわり納豆」のトッピングと「カレーらいす(ミニ)」を注文した。今度は人気の田舎そばに変更してみた。
程なくして登場した「ぶっかけ蕎麦」をみると今度はすごく太いそばである。きゅうりの千切り、わかめ、ねぎ、たぬきがのっている。それに「とろろ」と「ひきわり納豆」をドバっとかけてズルズルと食べていく。薬味はわさびとしょうが。まず田舎そばをひとくち。これはコシがハンパない。
平打ち麺で信州そばのようだ。そこに「とろろ」と「ひきわり納豆」ときゅうりの千切り、まさに初夏の味である。でも周りはハワイの趣である。なんだか楽しいぞ。
ご飯もので1番人気の「カレーらいす(ミニ)」をひとくち。複雑なスパイスの味がする。
そして、次にカッとした辛さがやってくる。これもオーナーの独自の配合で作っているそうだ。ミニではなくてレギュラーサイズで食べてみたい。
素敵なそば屋を始めることになった経緯を井上オーナーに聞いてみた
調理を終えたところで、井上オーナーがカウンターに出てきてくれた。そば屋を始めることになった経緯を聞いてみたが、これがなかなか素敵な内容だった。
井上オーナーは若い時からスキューバダイビングが好きで週末はよく潜りにいっていたそうだ。一方、平日は30代頃から池袋にある会社に通勤して、至る所で立ち食いそばを食べていたという。池袋なら西口の「君塚」(2023年5月閉店)、初台なら「加賀」、日暮里なら「一由そば」などに足繁く通っていた。神田や上野あたりでもそば屋で酒を飲み、せいろそばで〆るそば飲みが大好きだったと語る。
そこで、定年後、時間ができたのでそば屋で働こうと履歴書を出すも、すべて却下されてしまう。そんな様子をみていた奥さんが「それなら、自分でやっちゃえばいいじゃないの!」と提案すると、目がキラッと輝いて即決定。もちろん料理は好きでよく作っていたとか。
開業を決めてからというもの、人気店などに行き調査を続けていった。そして味を覚えて、提供する味の輪郭を決めていったという。店舗のDIYをしながら2年間じっくりと計画をあたため、2025年11月、今のスタイルでオープンした。
井上オーナーはさらっと話をしているが、ビジネスとしては決して楽な道ではなかったと思う。しかし、とにかく味はビシッと決まっている。ご飯ものも天ぷらもすべて自家製である。そばは地元の製麺屋に依頼しており、手打ちや機械打ちではないので、ちょっとへりくだって「STAND OSOBA」という枕言葉をつけてはいるが、そば粉の配合などは井上オーナーが決めている。相当の技術を持ってこの世界に入ってきたのだろう。
井上オーナーからご挨拶
最後にお客様への挨拶をいただいた。
「蕎麦好きで、ハワイが好きな夫婦が始めた、そば屋っぽくない外観の小さなそば屋です。お店でゆっくりくつろいで、そば・うどんやご飯もの、ビールやお酒やワインなどを楽しんでいただければ幸いです。そんなささやかな楽しみを提供していこうと考えています。ご近所の方や小田急相模原に立ち寄られた方は、是非、お越しください」
井上夫妻に見送られ店を後にした。今度はアクト南口一番街商店街を歩いて駅に戻ることにした。イトーヨーカドーは古めかしい外観だが大混雑だ。雑然とした商店街の向こうには再開発のビルがみえた。
店の名前の由来を聞くのを忘れてしまったが、「ささやかな楽しみ(petit bonheur[プチ・ボヌール]:小さな幸せ)を提供したい」という井上オーナーの言葉にその由来があることはすぐに分かった。なぜフランス語になったかは今度また聞いてみよう。素敵な訪問であった。
INFORMATION
「STAND OSOBA & mini Beer Petit Bonheurプチ ボヌール」
住所 神奈川県相模原市南区松が枝町8-7
営業時間 火・水・金・土 11:30~15:00/18:00~23:00、日 11:30~15:00
定休日 月・木
https://www.instagram.com/petitbonheur1109/



