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通勤電車で泣きながら読みました
――この本には、対談本編に加えて「坂井の補講」という坂井さんのコラムが5つ収録されていますが、これが非常に好評ですね。特に最後の「なぜ、あなたは働いているのか?」は、読者の方から「通勤電車で泣きながら読みました」という感想もいただきました。クールな成功者に見える坂井さんの泥臭い姿や、人間らしい姿をさらけ出していただいているので、一つひとつの言葉に血が通っていて、感情を揺さぶられます。
坂井 この本を書店で見つけたら、買わなくてもいいのでこの「補講」だけでも読んでほしいですね(笑)。自分の中で熟成させた思いを書いた部分なのですが、私は「理論なき心」も危ないし、「心なき理論」も危ないと思っているんです。「私はあなたのことを大事にしているから強く言っているんだ」と心で主張しても、そのやり方が状況や相手にとって正しいのかを問う理論がなければ、「理論なき心」が暴走してしまいます。
職場の文脈で言えば、相手を記号的に見ず「絶対に良いところがあるはずだ」と信じる心、相手には相手の事情があるのだろうと想像する心が大前提としてないと、理論は正しく使えません。そのことを伝えたくて、この「補講」を差し込みました。
