外国人旅行者はどこへ行く?

 彼らとともに茶屋町駅から30分ほど電車に揺られ、終点の宇野駅に着く。線路の途切れる頭端式のホームが1面あって、ホームからそのまま通じている改札口を抜けて小さな駅舎。

 

 駅員さんのいない無人駅だが、観光案内所やちょっとした土産物店が入っていて、到着した外国人観光客が案内所のおばちゃんに何やら話しかけていた。

 宇野駅に降り立った外国人たちは、そのまま駅前の広場から目の前の横断歩道を渡り、すぐ近くにある港に向かう。

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 彼らの目的地は、フェリー乗り場から通じている直島、そしてその東に浮かぶ豊島・小豆島のようだ。

 直島といえば、いまやアートで名高い島だ。草間彌生の例のカボチャがあるのも直島だ。

 2010年から定期的に開催されている瀬戸内国際芸術祭の効果もあって、いまやひっきりなしに外国人がやってくるインバウンドの島。おかげで、宇野駅はその玄関口となっている、というわけだ。

 特に観光でやってきた外国人からすれば、新幹線で岡山駅に向かい、そこで宇野線に乗り継いで終点へ。そして港から船に乗れば直島に行けるのだからわかりやすい。

 

 そういう事情もあって、宇野線と宇野駅は外国人観光客で賑わっているのだろう。

 ただ、船が出てしまえば宇野駅周辺に留まる観光客はほとんどいない。すっかり静かになった宇野の駅。

 島から島へと渡ってゆく外国人たちに背を向けて、こちらは宇野の町をもう少し歩いてみよう。