ロードサイドにはお馴染みのチェーン店

 古い地図を見ると、連絡船時代の宇野駅はいまとは違って西に正面を向けていた。つまり船に乗り継がないお客は、宇野駅を降りるとすぐ真正面にこの商店街、というあんばいだ。

 

 駅前旅館に宿をとり、近くの酒場に足を運んだ人も少なくなかったろう。そんな“港の駅前繁華街”の面影がいまもほんのりと残っている。

 そんな繁華街や宇野駅の南を東西に貫く国道30号。国道を西に向かって少し歩く。

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 こちらは築港銀座とは少し違い、大型の商業施設などが目立つエリアだ。いわゆる“ロードサイド系”といったところか。

 特に国道の南側の一帯は玉野市役所あり、天満屋ハピータウンを核とする複合施設・メルカありと、なかなか規模が大きい。おなじみのチェーン店の看板もずらりと並ぶ。

 

 一方で、海の近くには薄れて消えそうなTSUTAYAの看板を掲げたビルもあった。

 

 調べてみると、昔はこのビルに天満屋ハピータウンが入っていたのだとか。ハピータウンは百貨店・天満屋系列の商業施設。その第1号が、宇野駅近くのこのビルにあった。開業したのは1972年のことだ。同じビルにはボウリング場なども設けられている。

 だが、ハピータウンは現在のメルカに増床移転し、変わってTSUTAYAが入るもいまや空きテナントに。カラオケ店や飲食店などはいまも営業中だ。

 

 連絡船全盛期、昭和40年代前半までは駅前の築港銀座が押しも押されもせぬ大中心部だったのだろう。

 その後は“新開地”として現れた国道の南側の一角に中心部が移り、さらに現在では国道沿いのロードサイドが中心に。そんなひとつの都市の移り変わりが、宇野駅の周辺を少し歩くばかりで察することができる。