ロッカールームに選手たちを集めると、指揮官はおもむろにポケットから「ヤクルト1000」を取り出した。そして「緊張をほぐしたいと思います」と言うと、声高らかに歌い始める。
「新しい朝が来た〜 希望の朝だ〜♪」
今季から、ヤクルトスワローズの監督に就任した池山隆寛(60)。開幕戦のこの日、チームは接戦を制した。以来、下馬評を覆して、快進撃を続けたのだ。
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スポーツ紙記者が語る。
「髙津臣吾監督時代のヤクルトは2021、22年とリーグ優勝したものの、ここ3年は5位、5位、6位と低迷していた。今年も多くの評論家が、最下位と予想していました。若松勉氏、小川淳司氏、髙津氏ら監督経験者でさえ、Bクラスの4位予想でした」
だが開幕5連勝でスタートすると、野村克也氏のもとでリーグ優勝を果たした95年、97年に次ぐスピードで10勝に到達。交流戦は奮わなかったが、阪神と同率の首位につけている(6月20日時点)。
「WBCでも活躍した主砲・村上宗隆がメジャー移籍で抜け、『ミスター・トリプルスリー』山田哲人も怪我でいまだ二軍。目立った補強もないなか、好調を維持しているのは池山采配のお陰でしょう」(同前)
池山は現役時代、ヤクルト一筋だった。市立尼崎高校で甲子園出場も経験して1984年、ドラフト2位で入団。88年から5年連続30本塁打を記録し、豪快なスイングから「ブンブン丸」の愛称で呼ばれた。日本一も4度経験し、2002年に現役を引退した。
06年から09年までは恩師である野村氏のもとで楽天の一軍打撃コーチを務め、20年からヤクルト二軍監督に就任していた。
「プライベートでは元モデルのゆりか夫人との間に3人の子どもがおり、長男はヤクルトのジュニアチームを経て、強豪浦和学院高へ。親子2代で甲子園出場を果たした。池山自身は、キッチンカー『ブンブンマルゴー』を経営する実業家の一面もある」(運動部デスク)
では、今年のヤクルトは何が違うのか。
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