広大な駅前広場はあるけれど…

 もちろん、駅の西口にはバス乗り場やタクシープールを備えた広大な駅前広場があって、町のターミナルらしい顔を持つ。

 

 とはいえ、そこに人が集まっているわけでもないし、周りにはホテルがひとつとレンタカー屋があるくらいで、飲食店の類いもほぼ見当たらない。

 さらに駅の東側に至っては、ほんの小さなポケットパークのような一角があるだけで、あとは駅のすぐ目の前から区画整理された住宅地が広がっているだけだ。

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 さすがに田んぼの中の新幹線駅、などということはないけれど、かといって何があるかと問われたら答えに窮す。

 

 駅名になっている蔵王連峰とて、いちおうはこの駅が玄関口なのだろうが、その場所は遥か北。そもそも、蔵王観光の玄関口はどちらかというと山形県側という印象が強い。

新幹線駅がある理由が見出せない

 そんなわけで、せっかく東京から約2時間、「やまびこ」に乗って白石蔵王駅にやってきたけれど、なかなかこの駅の存在について明確な答えを見出せない。

 駅前広場のある駅の西口。そのすぐ西側には、斎川という川が流れている。それを渡る橋の袂には、もはやとうに営業を終えたと思しきレンタルビデオ店の建物があった。

 

 新幹線の駅ができて、駅周辺が商業エリアとして発展する……。そんな夢の跡、なのかどうなのか。