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この駅の本来の役割は?
斎川を渡ったさらに西側も、変わらずに住宅地が続く。1982年に開業した当時の白石蔵王駅には、いったいどんな期待が込められていたのか。
もしかすると、ただ単に福島と仙台の真ん中にひとつ駅があった方がいい、といった程度のものだったのか。
ただ、斎川西側の住宅地の中をしばらく歩いてゆくと、この駅の本来の役割が少しずつ見えてくる。
白石蔵王駅の西、斎川のさらにもうひとつ西には、在来線のJR東北本線が南北に通っている。そして、この線路を渡った先には白石市の中心市街地が広がっているのだ。
白石城が鎮座していた“城山”
市街地までは白石蔵王駅からは歩いて15分ほどだろうか。古い居酒屋やスナック、また昔ながらの商店などがポツンポツンと並ぶ、いわゆる昭和の商店街。
とりわけ、本町大通商店街という道筋が、白石の町のメインストリートなのだろう。さすがに令和のいま、地方都市の商店街が賑わっているということはない。
それでも、きっと昭和の昔にはたいそう活気があったのだろうとは充分に想像できる、そんな道筋だ。
この商店街を北に辿ってゆくと、中町という名の交差点に出る。交差点の北側には歩道に庇のある商店街がさらに続き、また交差点から東を見れば在来線のJR白石駅。
反対に西を見れば、小高い山だ。山の上にはかつてこの町の中枢を担った白石城が鎮座していた。いわゆる“城山”である。




