何はなくともプレスパス、今年の色は?

【5月11日(月)】映画祭前日にカンヌ入り。今回はデヴィッド・ボウイ展(2箇所あるがどちらも最高)を見るためロンドンに寄ったので、ロンドン・ガトウィック空港から、カンヌの最寄りであるニース空港に18:50到着。まだ日が高くとても夏らしい気温の中、高速バスに乗って40分ほどでカンヌに到着。例年カンヌ駅そばの古いアパートを知人たちとシェアしているのだが、なんとエレベーターが付いていて驚く。ついにカンヌにも近代化の波が!(笑)。3階(欧州式では2階。1階が0階となるのでご注意を)の部屋まで、例年スーツケースをあげるのに苦労していたので感激してしまう。古い街並みがまだ残るカンヌでは、エレベーターのない建物も多いのだ。

カンヌ映画祭メイン会場のパレ・デ・フェスティバル・エ・デ・コングレ(撮影:筆者)

【5月12日(火)】映画祭初日。朝7時から上映作品のオンライン予約(4日前からの予約なので、この日は16日の分の予約をする)をしなければならないので、早起き。近くの美味しいパン屋で買った簡単な朝食を済ませて、快晴のもとプレスパスをとりに行く。何がなくともプレスパス、である。自由と平等の国フランスだが、カンヌではそれは通じない。プレスパスは5段階に色分けされていて、白、ピンク・ドット、ピンク、青、黄色となる。最上位の白パスがほぼどんな上映も会見も入れるのに対して、最下位の黄色パスでは人気作品はチケットが取れないことも多い。私は今年もピンクだった。がっくし。

今年のプレスパス。左の黄色いドットがあるほうがランクが高い(撮影:筆者)

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 2004年以来、コロナ禍でオンライン開催だった2020年を除いてはずっと来ているのだが、4年目にピンクになってから昇格しておらず。おそらく一番人数も多いパスなので、チケットが取りにくい時もある。ランク分けの基準は公表されていないが、発行部数や前年度の記事数などに加え、新聞の批評家が最上位の白パスをもらえると言われている。フランスでは新聞の威光はまだまだ強いのだ。例年、約4000人の記者、報道関係者がカンヌ入りするが、メインの大劇場ルミエールでも2308席しかないし、マルシェパス(映画見本市)の人もいるので、ランク分けしないと入りきれないのだ。コンペの映画は、他の劇場で何度かリピート上映はあるのだが、取材もあるので見逃した映画を追いかけている余裕はほとんどない。