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【5月13日(水)】映画祭2日目。11時から今年名誉パルムドールを受賞したピーター・ジャクソンのマスタークラスへ。『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズのジャクソンが自作を振り返ったが、彼のハリウッド進出1本目『さまよう魂たち』の話が出なかったのが残念。15時からはコンペのトップバッター、『ナギダイアリー』の公式上映のため大劇場ルミエールへ。主演の松たか子、石橋静河、深田晃司監督がレッドカーペットに登場。昨年も『恋愛裁判』がプレミア部門で上映されるなどカンヌの常連の深田監督だが、コンペ入りはこれが初めて。映画の舞台は岡山県奈義町(元ヤクルトの大杉勝男の出身地!)。酪農家兼彫刻家兼美術講師の寄子(松)を、東京から元義妹で建築家の友梨(石橋)が訪れる。一見のどかな田舎町だが自衛隊駐屯地であり、砲撃訓練の音が日常的に聞こえる中、性的マイノリティである寄子、彼女の教え子の中学生たち、そして寄子の幼馴染の好浩(松山ケンイチ)との日々を通して、地方と中央、マジョリティとマイノリティの関係性が浮かび上がる。スタンディング・オベーションは若干短めだったが、上映中の観客の反応はとても良かった。顔見知りの中国の記者は興奮気味にこの映画の素晴らしさを語っていて、彼女は特に松たか子の演技に魅了されたと言う。私は加えて、松山ケンイチの慕情の見せ方に唸った。

ピーター・ジャクソンのマスタークラス(撮影:筆者)