「特に新外国人のホセ・キハダが加入したことによって、ゲームを抑えることができるようになりました」

 ベネズエラ出身の左腕・キハダは19年にメジャーデビュー。20年にエンゼルスに移籍し、大谷翔平ともチームメイトだった。今年からヤクルトに入り、守護神として活躍。17試合連続無失点も記録した。

現役時代、池山と主軸を担った広澤氏 ©文藝春秋

 ヤクルトで守護神として活躍、04年に最多セーブ投手に輝いた五十嵐亮太氏も、キハダを高く評価する。

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「ストレートのホップ成分が高い。あの腕の角度から、伸びるボールを投げられる投手は多くない。ビハインドの場面でも、しっかりと投げ込める精神的な安定感もあります」

犠打数は12球団で最も少ない12個

 3月に支配下登録されたばかりの廣澤優など、若いリリーフ陣の活躍も目覚ましいが、中継ぎの清水昇の復活も大きい。21年に歴代最高のシーズン50ホールドを記録したが、ここ2年は不振に苦しんでいた。

「今年のキャンプでは、パワー重視のトレーニングより、柔軟性を高めることに取り組んでいました。それが功を奏したのか、11試合連続無失点と心強い存在になっている」(同前)

5度の日本一を経験した五十嵐氏(事務所提供)

 現役時代は先発・リリーフの両方をこなした、“ギャオス内藤”こと内藤尚行氏は先発陣にも注目する。

「勝利数リーグ2位の7勝を挙げている、6年目の山野太一の覚醒も大きい。先発陣がゲームを作り、リリーフ陣に託す好循環ができています。僕も含め評論家は全員クビですわ!」

山野は多彩な変化球を操る ©時事通信社

 2つ目に打撃面はどうか。ここに池山野球の“真骨頂”が現れている。

「とにかくバントをしません。犠打数は12球団で最も少ない12個。監督の現役時代のあだ名『ブンブン丸』を彷彿させる超攻撃的野球を繰り広げ、劇的な勝ち方をすることに繋がっている」(ヤクルト番記者)

 4月18日の巨人戦。1点ビハインドで迎えた、9回裏ノーアウト2塁の場面でのこと。解説の前監督・髙津氏が「さすがにバントじゃないですかね」と予想するなか、池山のサインはヒッティング。8番の丸山(かず)()がレフトオーバーのタイムリーを放ち同点。その後もバントの構えはなく、長岡秀樹がタイムリーを放ち、サヨナラ勝ちを収めたのだ。五十嵐氏が解説する。