俳優の前田敦子がきょう7月10日、35歳の誕生日を迎えた。昨年12月には、古巣であるアイドルグループ・AKB48の20周年記念コンサートにOGの一人として登場し、現役メンバーと一緒にパフォーマンスを繰り広げたことがまだ記憶に新しい。今月4日には、AKB時代以来15年ぶりに日本ジュエリーベストドレッサー賞を30代部門で受賞している。(全3回の1回目)

前田敦子 ©時事通信社

 千葉県市川市で生まれ育った前田は、子供のころは人前に立つことが苦手で、ピアノを習いたかったのに、発表会があると知って断念したほどだった。一方で、負けず嫌いなところがあり、小学校のクラスメイトが野球選手になると話しているのを聞きながら、「あの子よりも、私のほうが絶対有名になる」とひそかに思っていたという。当時からドラマが好きで、中学に入ると『オレンジデイズ』(TBS系、2004年)の主演の柴咲コウに憧れ、自分も俳優になりたいと夢をふくらませた。

幼少期の前田敦子(前田敦子のインスタグラムより)

 ちょうどそのころ、12歳の春休みに、母親と遊びに出かけた渋谷でスカウトされる。このときは年齢的にもう少し待とうということになり、2年ほどして、改めてスカウトマンが連絡してきた。そこで持ちかけられたのが、東京・秋葉原を拠点に、作詞家の秋元康がプロデュースすることが決まっていたAKB48(当初の仮称は「秋葉原48」)のオーディションだった。話を聞き、自分にはすでに先輩がいるグループは無理でも、これからできるグループならやっていけるのではないかと思った前田は、母からも背中を押され、受けてみることにした。

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 応募して書類審査を通り、2次審査の会場に行くと、面接だけと思っていたのがダンスと歌の審査もあると知り、帰りたくなってしまう。だが、付き添ってくれた母から「プロデューサーの秋元康って人はすごく有名で、いろんなことをしているんだよ。だから、女優になれるかもしれないよ。頑張ってみたら」と説得され、とどまった。