「大洗」という町の名は、なぜか折に触れて耳にする。
セイコーマートを取材したときには、北海道から運んできた商品を大洗の港を介して関東の店舗に運んでいる、という話を聞いた。だからセコマ、茨城県に店舗が多いのだ。
また、つくばエクスプレスの本を書くために集めた資料の中にも、「茨城県を代表する観光都市」として大洗が登場した。茨城県にあって、観光客数が多い都市はひたち海浜公園のあるひたちなか市と大洗町がトップ2である(総人口1万4000人ほどの町に、年間約450万人以上が訪れるという)。
大洗には、アクアワールドという有名な水族館があり、またアニメ『ガールズ&パンツァー』の舞台なんてことでも名を知られている。大洗という町は茨城県、そして関東地方を代表する観光地なのである。
「大洗駅」には何がある?
そんな大洗なのだけれど、一度も行ったことがない。なんとなく遠そうなイメージがあるし、水族館は東京都心にもあるし、それにガルパンも見たことがない。けれど、これほど名を聞く観光地ならば、一度は行っておかねばなるまい。きっと、外国人観光客もたくさん来ているに違いない。いったい、どんな町なのか。
そんなわけで、大洗の玄関口・大洗駅を目指した。
大洗駅は、鹿島臨海鉄道という第三セクター鉄道の駅だ。水戸駅で常磐線から乗り継いで15分ちょっと、那珂川の河口近くにある。東京からすると、特急を使ってだいたい1時間30分から2時間ほどで、大洗に到着する計算だ。だから案外、水戸も大洗も遠くないのである。

