そして鹿島臨海鉄道。水戸から見て終点の鹿島神宮駅まで全区間を走る列車は1~2時間に1本ほどとだいぶ少ないのだが、大洗までならば30分程度の間隔で走っている。常磐線の特急が30分に1本だから、なんとなくそれとピッタリ。やっぱり、大洗は思っていたほど遠くない。
高架の上にホームを持つ駅ながら、脇には小さな車両基地もあったりして、なかなか規模の大きな駅だ。
ホームには、水戸行きの列車を待つ数人の外国人の姿があった。観光客のようには見えないから、この近くで働いている人なのだろうか。階段を降りて、高架下の小さな改札を抜けて駅舎を出る。駅舎の隣には真新しい観光案内所があり、駅前広場もピカピカで真新しい。
大通りに出てみたのだが…
そんな駅前広場の一角に、カジキ漁をする漁師のオブジェがあった。なんでも、大洗の沖合、鹿島灘はカジキの宝庫なのだとか。だからカジキ漁が盛んで、町の産業の象徴としての駅前オブジェ、ということなのだろう。ちなみに、もう一方にはイルカのオブジェもある。こちらはアクアワールドだ。漁業と水族館、新旧ふたつの町のシンボルが、駅前に待っていた。
と、さっそくこの町の名物に触れることのできた大洗駅。が、人の気配に乏しい。
そもそも大洗駅で降りたお客も筆者以外には数人ばかり。駅前も大きな広場の割には閑散としている。客待ちのタクシーも、送迎のクルマも少ない。梅雨時の平日、真っ昼間ということを差し引いても、観光都市・大洗とはどういうことなのか。

