FIFAワールドカップ2026北中米大会が開幕したあと、街ではサッカー日本代表のユニフォームを纏った人々の姿を多く見かけた。しかし、その着こなしをよく見ると、かつてのサポーターとは何かが違う。ミニスカートやレースのスカート、カーゴパンツ、ブーツと合わせているのだ。

 芸能人がユニフォーム姿をSNSにアップすると、瞬く間に拡散し、そのコーディネートに注目が集まるようになった。ユニフォームがファッションアイテムとして街に溶け込み、世間から注目されていることを示している。

 なぜ今、サッカーユニフォームが人々から注目を集めているのか。どんなコーディネートをすればおしゃれに見えるのか。このトレンドはワールドカップ後も続くのか。ファッションジャーナリストの宮田理江氏に話を聞いた。

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影山優佳さん(本人のInstagramより引用)

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「スポーティーなものをミックスするのがおしゃれ」女性のファッションの変化

 そもそも、なぜサッカーユニフォームがファッションアイテムとして注目されるようになったのか。宮田氏は、女性がスポーツテイストをファッションに取り入れるようになった変化が関係しているのではないかと分析する。

「サッカーユニフォームに限らず、バスケットボールや野球、アメリカンフットボールといったスポーツウェアは、この数年ずっと人気なんです。元々は、女性がワンピースとかフェミニンな可愛い服装に、スニーカーのようなスポーティーなものをミックスするのがおしゃれだよ、という流れが10年ほど前から出てきた」

 その後、女性のライフスタイルの多様化とともに、「楽でありながらおしゃれ」という価値観が広まっていった。

「女性も働くのが当たり前になって、忙しい中で、24時間シーンフリーで同じ服でいられたらいい、という感覚も出てきました。自分のライフスタイルに合った装いをするのがおしゃれ、という考え方に変わってきたんです」

SNSで大きな反響を呼んだ影山優佳さんのユニフォームファッション(本人のInstagramより引用)

ユニフォームを街着感覚で着こなすスタイル「ブロークコア」とは?

 この流れの中から生まれたのが、「ブロークコア」と呼ばれるファッション。ブロークコアの「ブローク(Bloke)」はイギリス英語のスラングで「男・やつ」を意味し、「コア(Core)」はスタイルの中心部を表す。イギリスのサッカー文化から生まれた、ユニフォームを“街着感覚”で着こなすスタイルを指す言葉だ。