「5年ほど前、イギリスから『ブロークコア』という造語が出てきました。もともと、ノーマルなものを徹底的に着こなす『ノームコア』というスタイルが10年ほど前に流行り、バレエコアとかガーデンコアとか、コアという言葉をいろいろなジャンルに取り入れるトレンドが出てきた。そのひとつとして『ブロークコア』も出てきたんです」
「心地よさが重視されるように…」なぜ「ブロークコア」が流行っているのか?
ブロークコアがここまで広がった理由として、宮田氏はユニフォームそのものの機能性にも触れる。
「ユニフォームウェアって、やっぱり楽なんです。汗をかいてもすぐ乾くし、ゆったりめのサイズ感で体に貼り付かない。昔は『おしゃれは我慢』と言われていたけれど、地球全体が暑くなったことで、心地よさがファッション界でもすごく重視されるようになっています」
さらに、視覚的な華やかさも強みだ。
「夏は重ね着があまりできないので、1枚で着映えするものが求められます。サッカーユニフォームはナンバーが書いてあったり、国旗があったり、カラーが豊富だったりで、1枚着るだけで普通の白いTシャツよりずっと面白い。ロックTシャツが流行ったときと似ていて、サッカーが別に好きじゃなくても、ユニフォームっぽいものがかわいい、という感覚で取り入れる人も多いですね」
そして、コーディネートのしやすさも見逃せない。
「自分の手持ちのお洋服に合わせれば、テイストがミックスされた、こなれた雰囲気になります。下がフェミニンなレースのスカートでも、上をスポーティーなユニフォームにすれば、上下でテイストが混ざり合って逆におしゃれになる。ジーンズでもカーゴパンツでも、黒のワイドパンツでも、何に合わせても成立するのが取り入れやすい理由のひとつだと思います」
日本代表のアウェイユニフォームは売り切れ続出
今大会でとりわけ注目を集めたのが、アディダスが手がけたサッカー日本代表の2026アウェイユニフォームだ。販売2カ月の実績が前大会モデルと比べて約2500%という驚異的な数字を記録し、各地で品切れが続出したと報道された。
「見た瞬間、洗練されているって思ったんです。今まで想像していたサッカーユニフォームはもっとカラフルなイメージだったのに、すごくスタイリッシュだなと。白をベースに、細いストライプが入っていて、実はそのストライプをよく見ると虹のような多様な色が繊細に使われている」
宮田氏が注目したのは、2026年春夏のファッショントレンドとの一致だ。

