7/8ページ目
この記事を1ページ目から読む
「検査結果に全く納得していません」
「(長男から)『車のセンサー関係は異常なかった、アクセルもブレーキも異常はない』と説明を受けましたが、私はその結果に対して、全く納得していません。その理由は、検査結果はどうであれ事故当時は何らかの異常があった、と私自身が考えているからです」
飯塚はこの時、「車の異常」をしつこいほど主張した。また、体調に疑念を持つ取調官に対して何度も抗弁し、己の身体に対する揺るぎない自信を示した。
「私は、両足が弱っていてふらつき感があるため、歩くときは杖を使っていますが、座るときはふらつき感はなく『足の弱りは、運転には影響はない』と思っています」
この釈明も辻褄が合わない主張だと批判された。しかし、冷静に考えると、この説明には合理的な理由がある。身近な例でいうと、足を負傷してギプスで固定した状態でも椅子に座れば体は安定する。体重がかかる部位が不自由な足から尻に移るため、足の可動域も広がるからだ。
高齢者の場合でも同じで、飯塚は事実を述べたに過ぎない。ただ、運転する際に飯塚の足が問題ないかどうかは別の話である。