相次ぐ教員の性犯罪。「100回くらい盗撮した」という教員や、学年主任という立場でありながら教員グループで児童の盗撮画像をSNS共有していた事件など、学校現場での深刻な被害が表面化している。
だが、こうした悪質な盗撮行為が横行する背景には、社会全体の「認識の甘さ」も影を落としている。2023年には撮影罪が施行され厳罰化が進む一方、いまだに「盗撮はいたずらの延長」「触られたわけではないから」と被害を矮小化する風潮は根強い。
なぜ盗撮行為は繰り返され、相談件数は急増し続けているのか。そして、オンライン上で歪んだ欲求を満たす加害者たちの心理とは――。依存症治療に向き合ってきた斉藤章佳氏の新刊『校内盗撮』(集英社インターナショナル)より社会に潜む危うさを浮き彫りにする。(全2回の2回目/最初から読む)
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オンラインコミュニティが「盗撮の引き金」に
先の名古屋市で発覚した教員グループによる盗撮事件を注視しながら、私の頭によぎったのが、大手中学受験塾で起こった盗撮事件でした。
事件の構造が酷似していたからです。
この事件の加害者は、元講師たちでした。
彼らは秘匿性の高いSNSを利用し、教え子である生徒の盗撮画像をグループ内で共有していました。
そこでは、「こんな画像を撮れるなんて、さすがですね」などと称賛し合い、歪んだ承認欲求を満たしていたのです。
