「1月は女子高生を痴漢し放題」と書き込む輩

 毎年1月に実施される大学入試共通テストの時期になると、インターネット上には「入試は遅刻厳禁だから、女子高生を痴漢し放題」「センター試験に遅刻できないから、痴漢しても我慢するので狙い目」など、試験に絶対に遅刻できない受験生の心理につけ込むような痴漢予告が拡散されます。

 2020年には悪辣な書き込みが1000件を超えたという報道もあるほどです。なかには試験日に痴漢被害に遭い、動揺のあまり試験で実力を十分に発揮できなかった受験生もいるようです。

 こうした卑劣な犯行を防ぐため、都は毎年1月に大規模な啓発活動を行っています。JR山手線に痴漢撲滅を訴える「ラッピングトレイン」を走行させるのも、その一例です。

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 実は、痴漢は1月に急増するわけではありません。

 データ上、痴漢がもっとも増えるのは4月から5月、満員電車や街に不慣れな新入生や新社会人が増える時期だといわれています。

 それでも毎年1月の入試時期のタイミングに合わせて、「学生を守る」「痴漢は許さない」という姿勢を都が明確に打ち出す姿勢は、社会的に大きな意義があると思います。

 かつては、痴漢などの性犯罪防止といえば、「夜道をひとりで歩かない」「露出の多い服装をしない」など被害者側に自衛を強いる論調が目立ちました。

 しかし、最近では「アクティブバイスタンダー(行動する傍観者)」の役割が重視されています。

 これは痴漢被害を目撃した際、見て見ぬふりをせず、安全に配慮しながら介入し、被害を防ぐ第三者のことです。

 最新の調査では、電車内で痴漢被害を目撃した際に77.3%の人が何らかの行動を起こしており、第三者介入の重要性が広く知られるようになり、世の中の大きな変化を感じます。