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「少女にしか情熱を燃やせない」
後に樋口は供述している。
「私は成人した女を1人も知りません。赤線へ行ったことも何度かありましたが、不潔な気がして、とてもそんな女を相手にする気になれませんでした。
私は11、12歳の少女にしか情熱を燃やすことができなかった。子供のころ成人の女に憧れて、その思いを満たすことができず、少女を相手にしている間に、ついにそういう異常性格が形作られてしまったのでしょう」
なぜ住友財閥のご令嬢を誘拐した?
「彼女(次女)とは生まれて初めて激しい恋愛をしました。私にとっては永遠の女性でした。真剣に2人の結婚のことを考え、どうしてもそれを実現しようと思ったのです。
そのためには、まず相当な金を握って、それをもとにして自分で独立した商売を始めなければならない。まとまった金を握るには……あれこれ方法を考えているうちに、思い出したのは、いつか彼女が何気なく漏らした、住友の邦子ちゃんのことでした」