「日本の2世は浮かばれないじゃん」──日米で大きく異なる「プロレス2世」の評価軸とは? グレート・ムタのロイヤリティ事情から、WWE・AEWが誇る圧倒的な育成システム、日本の伝統「スクワット3000回」への疑問まで。
武藤敬司が日本のプロレス界が生き残るための改革論を語り尽くす。インタビューを双葉社の新刊『証言 新日本プロレス「電撃退団」』より一部抜粋してお届けする。(全2回の2回目/最初から読む)
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武藤 WWEからまたグレート・ムタの新しいフィギュアが出るんだよ。昔の「伊賀流」とか書いてある忍者スタイルのやつでさ。あれが全米のホビーショップで売られるわけだよ。それをサイン入りにするために、シールみたいなのが大量に送られてくるんだけど、あれはサイン一つ書いていくらだから。札を刷ってるようなもんだからな!
――武藤さんの自宅が造幣局(笑)。
武藤 そうそう(笑)。
グレート・ムタの映像が米国の若手選手の教材に
――初期のグレート・ムタは、それこそリック・フレアーやスティングとライバル抗争していた黄金時代ですから、やっぱりいまだにニーズがあるんですね。
武藤 うれしいことにね。なんで俺がアメリカでここまでウケてるのかは自分でもわからねえけど、一生懸命働いてきた甲斐があるよ。でも、俺がグレート・ムタとしてアメリカで活躍したのは、1989年の1年間だけだよ。
――89年初頭までダラスにいて、90年には新日本に凱旋帰国するので、本当に1年足らずなんですよね。
武藤 だから1年しかやってないのに。なんでいまだにって思うところはあるよ。まあまあ、NXTのパフォーマンスセンターで、若いレスラーたちが勉強するための教材として、昔の俺の試合映像が使われてるっていうのが、でかいと思うんだけど。
――文字どおり、プロレスのお手本になってるところがすごいですね。

