「アルファベットは忘れてました」“99.997パーセント慶應合格は無理”と言われながら受験勉強開始
――受験勉強を始めた時点の学力はどんなものだったのでしょう。
斎藤 アルファベットは忘れてました。アルファベットの小文字のqを、数字の9って書いちゃったぐらい。数学は足し算、掛け算、割り算はわかったけど、分数になるともう分からなかったです。漢字もスマホやタブレット、PCで文字を書いていた弊害もあって、すっかり忘れていました。
だから、学力は小学生。「ここまでできなかったのか」と愕然として。「じゃあ数学は分数からやりましょう」「英語はアルファベットからやりましょう」「漢字は小学1年生からやりましょう」ってなったんですよ。
藤岡先生からは「正直、このままだと99.997パーセント慶應合格は無理です。残りの0.003パーセントは努力次第で受かるかもしれないけど」と言われました。
――みるみるできるように?
斎藤 人間っておもしろいもので、中途半端に覚えていないほうがいいんですよ。学力がややこしく入っちゃってると、そっから答えを出すのがかえって難しいそうです。その点、僕は赤子の状態から勉強してるのと一緒で、吸収は早かった。
先生も頑固で粘り強かったですしね。問題を間違えると、「なんでこうなるんですか? 違いますよね」「一回頭からすべて忘れて、もう一回やってみてください」とか、とことん詰められます。
「壁に当たって、それをクリアして、また壁に当たる。その繰り返し」
――勉強はやってみると面白いものでしたか。
斎藤 すんげえつまらなかったです。だって、解けないんですもん。
当たり前だけど、だんだん解けてくるようになるとおもしろいんですよ。ただ、毎日壁に当たるんです。壁に当たって、それをクリアして、また壁に当たる。その繰り返しでした。
――慶應に受かるには、最低でもどれくらいの偏差値がないとダメなものなんですか。
斎藤 70くらいは必要じゃないですか。だけど、僕の場合は偏差値よりも前に高卒認定を取らなきゃいけないじゃないですか。高卒認定を取らないと大学行けないってことを知らなかった。しかも試験科目は8科目あるんですよ。
英語、数学、国語、社会、理科とか、計8科目をやらなきゃいけない。この8科目が、大学受験の勉強の邪魔になっちゃうんです。「いらねえよ。3科目だけにしてくれよ」ってなりましたよ。
