そんな今田自身、2017年放送のドラマ『民衆の敵~世の中、おかしくないですか!?~』(フジテレビ系)のインタビューで、「自分と違う性格のキャラクターを演じるのは楽しい」と語っていた。
実際、これまでの出演作を振り返っても、本人とは異なる個性を持つキャラクターを次々と演じ、そのたびに新たな魅力を引き出してきた。幅広い役柄を自分のものにできることこそ、今田美桜という女優の大きな強みなのだろう。
役柄で見せる表情とはまるで別人
しかしながら、だ。今田美桜の素顔は20代の女性らしい無邪気さにあふれている。
大きな目を細め、ぱっと明るい笑顔を見せる天真爛漫な姿は、強気な役柄で見せる表情とはまるで別人なのだ。番宣などで出演するバラエティ番組を見ていても、明るさのなかに落ち着きがあり、親しみやすい雰囲気を感じさせる。強い女性役につきまとう近寄りがたさなど、そこには微塵もない。
まさに、両親が「桜のように、みんなが集まってくる人になってほしい」との思いを込めて名付けたという「美桜」の名前そのもの。華やかで可愛らしく、自然と人を惹きつける愛されキャラなのだろう。
そんな彼女の華やかなイメージの裏側にあるのが、上京当時の苦労と地道な努力、そして泥臭さだ。
2022年7月1日放送の『A-Studio+』(TBS系)では、上京したばかりの頃、オーディションに落ち続け、悔し涙を流していたというエピソードが明かされていた。
現在の輝かしい姿からは想像しにくいが、女優としての道を歩み始めた当初から、順風満帆だったわけではない。
明るい笑顔と華やかな存在感。その一方で、人知れず悔しさを噛みしめ、努力を積み重ねてきたストイックな一面を持つ。そうしたギャップこそが、今田美桜という女優のさらなる魅力なのかもしれない。
今田美桜の女優としてのキャリアの始まりは、高校2年生のとき。地元・福岡でスカウトされたことがきっかけだった。
2016年には、福岡県柳川市の観光PRビデオ(現在は非公開)に出演。柳川市には、ひな人形とともに飾る色とりどりの吊るし飾り「さげもん」の風習があり、今田はこれにちなんだ3人組「SAGEMON GIRLS」のセンターを務めた。

