「活発でとにかく好奇心が旺盛で男勝り」

 そのキャリアの大きな転機となったのが、やはり2025年度前期のNHK連続テレビ小説『あんぱん』だろう。今田はオーディションによってヒロインを勝ち取り、国民的ドラマの主演という大役を担うことになった。

NHKが公開した『あんぱん』メインビジュアル

 演じたのは、「活発でとにかく好奇心が旺盛で男勝り」(2025年3月11日「TVガイドWeb」)という人物。

 前向きで明るく、何事にもストイックに向き合う今田自身のパーソナリティとも重なる役柄で、これまで演じてきたキャラクターのなかでも、ひょっとすると最も素顔に近い姿だったのかもしれない。

ADVERTISEMENT

 とはいえ、朝ドラのヒロインともなれば、日本中から注目を浴びるだけにプレッシャーも並大抵ではない。そんな大役をものともせず、今田は堂々と主演を務め上げた。

 結果、平均視聴率16.1%という高い支持を獲得。30代を目前にして挑んだ朝ドラ主演という大きな挑戦を、見事にやり遂げたのだった。

 そして、朝ドラ後初の連続ドラマという触れ込みで、2026年7月期の『クロスロード~救命救急の約束~』(テレビ朝日系)に出演。初めての医師役に挑んだ。

写真はテレビ朝日ホームページより

 無鉄砲で未熟な若い医師が、さまざまな経験を重ねながら成長していく姿を、等身大の演技で好演。これまでとはまた違った今田美桜の魅力を見せてくれた。

 それにしても、なぜ今田美桜はここまで支持されるのだろうか。

 まず挙げたいのは、「華があるのに親しみやすい」ことだ。

 大きな瞳と整った顔立ちは圧倒的に華やか。それでいて、バラエティ番組などで見せる明るい笑顔や飾らない雰囲気には、どこか親近感がある。「手の届かない美人」になりすぎない、この絶妙なバランスは大きな武器だろう。

 そして、“強い女性”を演じることへの説得力も忘れてはならない。

「美人だから美人役」というだけではなく、嫌な女、普通の女、明るい女まで成立させられる振り幅の大きさがある。そのなかでも、とりわけ“強い女性”は絶品だ。

 美人女優が気の強い役を演じると、単なる「怖い美人」になってしまうこともある。だが今田の場合、目力と華やかさがあるからこそ、勝ち気なキャラクターにも圧倒的な説得力が生まれる。