長井 僕と垣原くん、冨宅くんの他に、3人くらい一緒に新弟子としてスタートしてるんですよ。だから最初は6人だったんですけど、あっという間に3人いなくなりましたね。
──それは練習が厳しかったからなんですか?
長井 入門テストって1日だけじゃないですか。ハードなことをやらされても変な話その日だけ頑張ればいいけど、新弟子になったらエンドレスに続くから、みんな精神的にまいっちゃうんだと思いますね。
──無期懲役を言い渡された気分というか。懲役に例えるのもなんですけど。
長井 もしかしたら刑務所より厳しいかもしれない。刑務所入ったことないからわかんないですけど(笑)。
新弟子はただやられているだけ
──1日の練習はどんなメニューだったんですか?
長井 まず道場に来て掃除や雑用をやって、10時からスクワット500回。それから道場の前にあるメチャクチャ急な坂道ダッシュを何往復かして、道場に戻ると、柔軟、ブリッジ、腕立て伏せなどの基礎体をみっちり。その後、先輩たちにスパーリングで稽古をつけてもらうんですけど、30分から1時間続くんですよ。
例えばある先輩と30分やって、「ありがとうございました」って終わった直後に、若干遅れてきた先輩に「じゃあ、長井。やろうか」って言われて、またそこからやらされるんです。だからスパーリングで1~2時間、ボロボロにイジメられるのはざらでしたね。
──その1~2時間の最中、新弟子はほとんどやられてるだけなんですか?
長井 やられてるだけ、逃げるだけですよ。スパーリングをちゃんとやらせてくれる先輩もいるんですけど、こっちのスタミナが切れて動けなくなると、殴る、蹴る、噛みつく、そんな先輩もいっぱいいましたよ。噛みつかれて、真紫の歯形ががっちりつくくらいに。
──なんで噛みつくんですか?