「コイツやっちゃっていいんでしょ?」

長井 なんにもないですよ。僕が新生UWFの寮に入った日、シュートボクシング時代から顔見知りだった宮戸(優光)さんに道場まで連れて行ってもらったんです。そしたらある先輩がいて、「今度入門させていただく長井です。よろしくお願いします!」って言ったらひと言、「宮戸さん、コイツやっちゃっていいんでしょ?」って言われましたから。

──「いいんだね、やっちゃって」と(笑)。

長井 それが僕の道場での最初の出来事ですよ。あの瞬間、「ああ、俺には地獄が待ってるんだな……」って思いましたね。実際、先輩にはホントにイジメられましたよ。スパーリングの最中、「背がデカいからって、会社から期待されやがって」って言いながらガンガン殴られたり。

ADVERTISEMENT

写真はイメージ ©getty

──そういう妬みでやられるわけですか。

長井 新弟子は背がデカいっていうだけでイジメられるんですよ。結局、残ってデビューしたら、小さい先輩より上に行くじゃないですか。だから体格に恵まれてる新弟子ほど辞めてるんですよ。

◆◆◆

「アゴが割れたのでプレートを入れてボルトで固定して、アゴが開かないようにワイヤーで歯を止めることになったので、骨がくっつくまで食事はすべて流動食ですよ」

「新弟子イジメ」を“しなかったレスラー・したレスラー”とは……。

次の記事に続く 「もう30年以上経つからカミングアウトしていいでしょ」睾丸破裂、アゴを割られて“流動食生活”になった選手も…《練習とイジメを履き違えていた》平成プロレスのあやまち