共同口座の貯金はすべて競馬に突っ込んでいた
林 5年間で一度もなかったです。共同口座の残高が消えていたことも問い詰めたら、彼が「実は借金がある。2年前に家賃が跳ね上がって、正直苦しかった。自分自身は貯金は1円もない」と言われて。
共同口座のお金は、焦って競馬に突っ込んだらしいです。そのまま何も食べずに深夜まで話し合ったんですけど、向こうも泣いてパニックになっちゃって。私も疲れちゃって。
とりあえずその日は一旦ご飯を食べて、寝ることにしたんです。でも、次の日、彼は「もう会社に行かない」と言い出して。
──ええ……?
林 彼は「俺が出社したら、お前がいついなくなるか分からない。当分家で仕事する」と言うんです。今まで見たことないくらい優しい口調になって「俺が今日は洗濯物とかも全部やるよ」と。でも、私が仕事から帰宅するころになると、彼も我慢ができなくなったんでしょうね。急に「てめえ、化けの皮が剥がれたな。いい加減にしろよ!」とまた怒鳴り始めたんです。
──短かったですね。
林 「やっぱりこの人が優しくなることなんてないんだ」と余計に冷めました。でも「俺は別れるつもりないから」と言うので、このままでは家を出られないと思い「もう出ていくなんて言わないから、もう一回やり直そう」と彼を許したフリをしたんです。
そうしたら「じゃあ俺も明日から会社に行く」と言ってくれて。私は会社を休み、彼が出社したのを見届けてから、一気に荷物を段ボールにつめました。
マンションのコンシェルジュさんに「後で引っ越し業者が取りに来るから、とりあえずこの荷物を渡して。誰に何を言われても絶対に何も言わないで」とお願いして。その足で「連絡してこないでください」と置手紙をして家を出ました。
──ついに。