骨粗鬆症であることも判明

 転倒から学習し、二つの防止策を徹底するようになりました。

骨折当日の上野さん。車椅子姿でサイン会もこなした(長門市しごとセンターHPより)

 第一に、できるだけエスカレーターではなくエレベーターを探して乗ること。都市交通機関であれば、今やほとんどの駅についています。

 二つ目に、手すりがあれば必ず持つことです。JRの駅などは手すりが2列についているうえ、下の1本は細いのですね。小さい人が握りやすいように、こんな小技をきかせているのかと感心しました。ただし、手すりはいろんな人が触っているので、外出時は手袋をはめるようにしています。

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 若い頃山登りをしていましたので、そこで学んだのが「三点支持」。山の岩場を上り下りする際、常に両手と両足のうち3点を固定して1点だけを動かす移動技術です。これを街中で実践するのです。三点支持をしていると、私が転倒した時のように片手が引っ張られても残り3点でバランスが取れます。

 骨折したことで、骨粗鬆症だという事実も判明しました。整形外科で骨密度の測定をしたら、同年齢女性の平均の7割しかなかったのです。それ以来、骨密度を上げる2種類の薬を服薬しています。先日測定したら、平均を少し上回っているではないですか。「先生、これは服薬の成果でしょうか」と尋ねたら、「もちろんです」と即答されました。

 転倒からのこの数年、バタバタッと折り重なるように不調がやってきました。……高齢者がマウントを取り合うこの手の病気バナシ、私は「年寄りの猥談」と呼んでいます(笑)。

※約6500字の全文は、月刊文藝春秋のウェブメディア『文藝春秋PLUS』と『文藝春秋』2026年10月号に掲載されています(上野千鶴子「おひとりさまの『転倒サバイバル』」)。
・「ひとりみプラン」を商品開発
・持つべきものは女友達

文藝春秋

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おひとりさまの「転倒サバイバル」

出典元

文藝春秋

【文藝春秋 目次】愛子天皇は歴史の必然 保阪正康/転倒・骨折を防ぐ新常識/赤根智子さんの素顔

2026年10月号

2026年9月10日 発売

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