3/6ページ目
この記事を1ページ目から読む
「棋士が一番格好いいと思うのは将棋で勝つこと」
人物写真を撮っていると、天性のパフォーマーセンスを持つ存在がいる。吉池隆真四段がそれだ。カメラの前に立つだけで、演じようとしなくても一つ一つの動きが自然に絵になってしまう。こちらが無茶振りしたポーズでも、物怖じせずにキメてくる。
東京・荒川区の出身で、河川敷で縁台将棋を指しているおじいちゃんたちを観て育ったという。下町愛に溢れるナイスガイだ。
――魔王の将棋をどう分析していますか?
「研究会で指させてもらったのですが、やはり精度が高いです。こちらが多少良くなっても崩れないですし、そこから正確な手をバシバシ指してくる。あと細い攻めをつなげるのがすごく上手い。私は守備寄りの棋風なんですが、渡辺九段の攻めに対抗するのは難しいものがあります。たくさん棋譜も並べさせていただきましたが、印象に残っているのは羽生世代との戦いで強さを発揮されていたことですね。本当に読みの精度が凄まじかったです」
――渡辺九段とは中学・高校が同じだそうですね。
「はい、初めてお会いしたときにその話題になりました。あと、お互いにサッカー観戦が好きなので、そこでも盛り上がって先生の気さくな一面に触れることができました」
――それでは対局への意気込みをお願いします
「緊張感のある戦いが続くと思いますが、団体戦であり、是非ともチームに貢献したい。S6はビジュアルで話題になりましたけれども、やはり棋士が一番格好いいと思うのは将棋で勝つことです。その姿をお見せしたいですね」



