「将棋も強い“二刀流”であることをお見せしたい」

 最終ダンジョンの前に立ちはだかるのは上野裕寿六段。2023年に20歳でプロデビューするや、わずかひと月後に新人王戦で優勝し、プロ入り最速での棋戦優勝記録を作った。

 小顔でモデルのようにスラリとした長身。笑うと愛くるしい八重歯が覗いて、清涼感の風が吹く。まるで少女漫画の主人公のようだ。しかし、盤を前にすると侍のような鋭利な表情に変わる。映画やドラマで爽やかに登場して、実は剣術の達人みたいなキャラがいるが、まさにそれだ。

上野裕寿六段 ©小学館/女性セブン 撮影/野澤亘伸

 今回、関西から唯一参戦する上野六段から「やってやるぞという気持ちです」という言葉が出た。

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「以前、渡辺先生が関西の研究会にいらしたときに、一度だけ指させていただきました。序中盤は私の方が良くなったのですが、そこから決め手を与えない指し手をされて逆転負けしました。終盤の正確さをすごく感じましたね」

 やはり魔王はどこに行っても強いようだ。

「東京でのイベントに参加するのは初めてで、注目度が高い中で将棋を指せるのはとても楽しみです。S6が話題になることによって、棋士という職業がいろいろな広まり方ができたなら、それは普及のためにとても良いことだと思っています。新たに将棋界に興味を持ってもらえた方には、S6はビジュアルだけでなく将棋も強い“二刀流”であることをお見せしたいです」