「それぞれの基地を持って頑張る」別居婚が円満の秘訣

――結婚してから、ふたりの間でルールみたいなものはあるのですか。

福士 ないですね。こうやろうとか、必ず一緒にいないといけないとか、そういうのは一切ないです。現役時代に結婚して、その流れのまま今も変わらず、うちらは別居夫婦なんですよ。

 大阪と京都にそれぞれ家があって、お互いに行きたいと思った時に、それぞれのところに行くという感じですね。

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――なぜ、別居しているんですか?

福士 ちょっと一緒にいた時期もあったんです。でも引退した後、私がワコールのチームの合宿に帯同している時に、「ひとりはすげぇラクだな」って思ったんですよ。それで、あんまり一緒にいない方がいいなって。

 現役時代、誰かとずっと一緒にいるとかなかったし、結婚してからも現役の時は京都でひとりだったんです。一緒に住むみたいな話もあったけど、旦那ちゃんも仕事が忙しいし、夜遅くなる。

 それに、お互いに離れていた方がいい距離間を保てるんですよね。それぞれ、自分の基地を持って頑張る。これがうちらの夫婦円満の秘訣です。みなさんにもお薦めします(笑)。

©文藝春秋

無理に取り繕わない関係が心地よい

――なぜ、一緒にいるのがしんどくなったのですか。

福士 嫌われないようにって思い始めて、相手にとって良かれと思ったことを先回りしていろいろやり始めたんです。要は、彼にもっと好かれようとしたんですね、気持ち悪いですけど(苦笑)。

 そうしたらなんか疲れてきて、なんか違うなぁって思っていたけど、それをなかなか口に出せずにいたんです。でも、「こりゃいつか爆発する」と思って彼と話し合った時に、一度大きくぶつかってしまって。

 それから、お互い無理に取り繕うのはやめようという話になって、すごくラクな関係になりました。アスリート気質の私としては、彼の下に敷かれるのは無理で(笑)。旦那ちゃんを下に敷くぐらいがいいかなと。

――夫婦の主導権は福士さんが握っているみたいですね。

福士 どうなんですかねぇ(苦笑)。お互いにそれぞれの家にいる時は、家主が強いって感じです。でも、彼がいてくれてありがたいですよ。

 私が「どっか行こう」というと、仕事が調整できさえすればすぐに来てくれるし、メールがちょっとできないっていうと、私の代わりにメールのやり取りをしてくれるので便利です。仕事が良くできる人なんで。いまだにお互い、いい意味でライバルだと思っているから、夫婦円満なのかも(笑)。

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