高校では「自分が性別的に女の子だと思う」と堂々と言えるように
――友人関係のほうは問題なかったんですか?
さらしな みんなとは仲良くしていました。どちらかというと、男子のほうが仲が良かったかもしれません。理系クラスだったので、単純に男子が多かったんです。理系の女子は地味でおとなしい子が多かったので、話していてもあまり面白くなくて。とはいっても、私も当時は相当芋っぽかったですけど。
――その頃になると、他人から自分がどう思われるか気にならなくなったりしましたか。
さらしな 高校では「自分が性別的に女の子だと思う」と堂々と言えるようになっていました。校則も緩かったですし、みんな寛容だったんです。だから、言いやすい環境ではあったと思います。それぞれ自分の軸を持っていましたし、「いろんな人がいて当たり前だ」という理解がありましたから。
彼氏から「地元に収まる器じゃない。東京へ行こう」と
――自分のセクシュアリティについてググったりすることは。
さらしな あまり検索しませんでした。自分自身が、かわいくなれると思っていなかったのが一番大きいですね。太っていましたし、女性になるにしても、「誰からも理解は得られないだろう」って。高校2年生までは女性になることを諦めていて、ずっと地元で過ごすつもりでした。でも、高2のときに彼氏から「お前は愛媛(地元)に収まる器じゃない。東京へ行こう」と言われて。上京をきっかけに、さらにいろいろ変わっていきました。
入学式のときに彼を見つけてサッカー部のマネージャーに
――その彼氏は高校の同級生ですか。
さらしな 最初に出会ったのは部活で、私がマネージャーをやっていたんですよ。入学式のときに彼を見つけて、「この子、かっこいいな」と思っていたら、彼がサッカー部に入るというので、ちゃっかり狙って私もマネージャーになりました。で、高2のときに同じクラスになったんです。
ほんと、“ザ・サッカー部”って感じで。身長は低いんですけど、ツンツンしてる俺様系で、女子からはモテていましたね。

