10月1日付で、渡邊晴磨と國井勝太、2人の新四段が誕生した。まずは両者が四段昇段を決めた第79回三段リーグ、最終17・18回戦が行われた9月5日の模様を振り返ってみたい。

三段リーグから昇段を果たした渡邊晴磨新四段(右)と國井勝太新四段(左)

 この日、四段昇段を争っていた上位陣は以下の面々である。

12勝4敗 (2)國井勝太
12勝4敗 (39)渡邊晴磨
11勝5敗 (14)祝井優希
11勝5敗 (17)木村友亮
11勝5敗 (19)高坂直矢
11勝5敗 (20)戸川悠二郎
11勝5敗 (29)花村晃斉

(括弧内数字はリーグ順位)

 國井は1勝すればその時点でプロ入りが決定。渡邊は2連勝すれば文句なしだが、初参加でリーグ順位が低いため、1敗すると相当に厳しくなる。

ADVERTISEMENT

史上8人目の三段リーグ1期抜け

 果たして、ラス前の17回戦で國井が敗れ、一気に混戦模様に。また高坂と花村も敗れたので、最終18回戦に昇段の可能性を残したのは以下の5人となった。

13勝4敗 (39)渡邊晴磨
12勝5敗 (2)國井勝太
12勝5敗 (14)祝井優希
12勝5敗 (17)木村友亮
12勝5敗 (20)戸川悠二郎

 そして、自力昇段の権利がある渡邊、國井の両者が勝利し、四段昇段者が決まった。祝井と木村も13勝目を上げたが、惜しくも届かなかった。渡邊は第71回リーグで昇段を決めた齊藤裕也四段以来、史上8人目の三段リーグ1期抜けとなった(※第1回三段リーグからの昇段者は除く)。また17歳の國井は山下数毅四段に代わり、現役最年少棋士となる。

 昇段者が決まった一報が届いてから、新四段の記者会見が始まるまで多少の時間を要した。その間、新四段に祝福の言葉をかけるべく訪れている関係者と会話を交わす機会があった。石田和雄九段門下として渡邊新四段の兄弟子である門倉啓太六段は「うれしいけど、複雑ですよね」とこぼす。自身の弟子である木村三段がわずかの差で昇段を逃していた。