三段リーグを取材しているとき、言葉を出せなくなる一瞬

 國井新四段の兄弟子である高野智史六段は、さいたまドラの穴支部の支部長である小島一宏さんとともに、将棋会館へ。高野六段、國井新四段は「ドラの穴教室」の出身者であり、小島さんが木村一基九段を紹介したことにより木村門下となった。

 小島さんが用意してきた小学生時代の國井新四段の写真を見せてもらっていると、ある三段が小島さんと高野六段へ一礼して会館を後にした。こちらも木村門下の三段である。最終18回戦に勝てば勝ち越し延長だったが、敗れたため、年齢制限による退会が決まったのだ。三段リーグ最終日を取材しているときに、言葉を出せなくなる一瞬である。

(左から順に)木村一基九段、國井勝太新四段、さいたまドラの穴支部長・小島一宏さん、高野智史六段

 間もなく、新四段の記者会見が始まった。その模様を紹介する。

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――四段昇段を決めての率直な気持ちをお願いします。

渡邊 リーグ戦が始まる前も始まってからも、昇段できるとは思っていなかったので、実感がないというか、信じられない気持ちです。

國井 四段に上がれるとずっと思っていて、記者会見をやることも想像していましたが、いざカメラを向けられると緊張します。

(一同笑い)

打ち上げの席にて

――奨励会でどのような成長をしたと実感していますか。

渡邊 二段が4年くらいで長く、そこで諦めない気持ちを身につけられた。それが三段リーグで生きたと思います。

國井 粘り強さを身につけて、成長できたかと思います。

――リーグ最終局を勝った瞬間のお気持ちは?

渡邊 途中までは負けの将棋で、諦めていました。勝った時は信じられない気持ちでした。

國井 負けの将棋を気づいたら逆転していて、何が起きたかわからない感じでした。

――在学中の学校を教えていただけますか。

渡邊 立教大学法学部の4年です。昇段したのでやめるかどうか迷っています(笑)。

國井 武蔵高校の3年です。御三家として知られる高校なので、インテリ棋士として頑張っていこうかなと(笑)。