「高市は家に仕事を持ち帰って、自分の部屋で仕事をしているからね。俺は邪魔しませんので、自分の部屋でインターネット番組だとか、報道番組をみたりしている。部屋には彼女の著作が積んであるから、それを読み込んだり、YouTubeの発信を見たり……。そしたら彼女の政策は全部頭に入っちゃったね。彼女が直面している課題もなんとなくわかるから、接し方も考えたり。彼女が疲れている時は、冗談を言っても逆効果ですから」
「女性に甘えず、女性を忘れず」
拓によれば「高市はお母さんから『女性に甘えず、女性を忘れず』と言われて育った」。総理という激務の中でも、女性として身だしなみには気をつけているという。
「今は、同じ服を着ているといろいろ言われるということで、服装は色が被らないように気をつけている。総裁選の時は、選対会議で化粧がよくないといわれ、自分でいろいろと工夫しているみたい。元々は女性っぽいけど、誰にも頼らないというか、性格的には負けず嫌いで男勝りやな。男も女もなしに平等に認められなきゃと思っているんやな。大臣ポストの一定の割合を女性にするという、クオータ制とかには大反対なんだね」
今年2月の衆院選をめぐり、拓と前妻との息子・建(現福井県議)の動向が注目されたこともあった。建が福井2区から出馬を模索したが、取りやめたのだ。
「(取りやめは)息子の判断。すでに与党系候補が出馬を表明している中、俺と違って温厚な性格だから、党の公認なしに出馬することは避けたのでしょう。高市の義理の息子なので、色々と気を遣う部分もあるだろうけど……。高市はこの件には関係ないし、世襲にはもともと肯定的でもない。俺も父親の代までは地方議員。国会議員になるとまた別になってくる。息子も県議になるまでは俺の力もあっただろうけど、そこから先は自分次第や」
拓へのインタビューは、いつも平日の昼下がりに行われた。電話口からは時折、「シュボッ」とライターで火をつける音が聞こえてくる。拓は下戸で、酒はまったく飲めない。「ビール一杯で真っ赤になって、寝ちゃう」という。だが、たばこは今も吸っている。
※この続きでは、山本拓氏が高市早苗氏にプロポーズした理由が語られています。約2万2000字の全文は、月刊文藝春秋の電子版『文藝春秋PLUS』に掲載されています(河野嘉誠「総理の夫 山本拓 初告白20時間」)。
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