東京のど真ん中を、2階建てのバスが走る。これだけなら何ということもない景色だが、それに加えて車内で回転寿司が食べられるという前代未聞の取り組みが始まった。

 それが10月10日に運行を開始した「SUSHI BUS」だ。ただ、疑問に思う人々も多いだろう。「揺れるバスで回転寿司のレーンがちゃんと動くの?」「急ブレーキしたら、寿司が飛んで行かないの?」「そもそもバスのどこで寿司を握っているの?」

 筆者もこうした点が気になったので、実際にSUSHI BUSに乗車してみた。

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10月に運行を開始した寿司バスに乗ってきた(筆者撮影)

バスで回転寿司、どういう仕組みなのか

 SUSHI BUSの座席は、2階に20席のみ。2~4人掛けのシートがあり、寿司レーンを車内の外周に配置している。確認したところ「飲食店」としてしっかり認可を得ており、分厚いドアで仕切られた厨房を1階に備えている。

東京駅近くに停車するSUSHI BUS(筆者撮影)

 1階で握った寿司を手動操作のエレベーターで2階へ上げて、スタッフがレーンに移し替えていく。客は、10~15種類のネタを70分間にわたって食べ放題。至ってシンプルなシステムだ。

リフトで2階に上がってきた寿司たち(筆者撮影)

 時速30kmで走るバスの2階客席は、新幹線やユンボ(大型油圧ショベル)の運転席とほぼ同じ高さ。東京駅や銀座周辺、浅草雷門、東京タワーなどをいつもと違う視点から眺めるのは非日常そのものだ。夜の便なら、各地で煌びやかなイルミネーションを一望できる。