完売続出、インバウンドだけでなく日本人にも広がるか?

 長い試行錯誤のうえに、こうしてSUSHI BUSは完成し、ようやく運行を開始した。実際問題、事業としての勝ち筋はあるのだろうか?

 SUSHI BUSは乗車代金が1万6000円と高額ではある。定員も20人と少ない。しかし矢野社長は「世界に20席しかなく、ユニークかつ唯一無二の体験価値がある」と考えている。

 実際の提供席数は「20席×5回転=100席(1日の最大席数)」「20席×5回転×365日=3万6500席(年間の最大席数)」。競合が少ないことも考慮して、80%程度の稼働をいったん目標に置き、初年度の売上としては5億円程度を予想する。

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 強気な試算にも見えるが、10月現在ですでに完売が続出しているといい、このペースが続けば1台1億円という車両代金も容易に稼げるだろう。

銀座通りを眺めながら寿司を食べる経験は唯一無二だ(筆者撮影)

 今後は2台目、3台目と新車両の導入を早期に進めたいと矢野社長。複数の車両を持てば、企業・ツアーでの貸切や別ルートでの運行、大阪・名古屋といった他都市での参入など、幅広い用途が考えられるとのこと。また余裕があれば、イクラ・大トロなどのネタを流す「高級版のSUSHI BUS」などのバリエーションを加えた特別運行も考えているという。

 SUSHI BUSは今のところ、順調なスタートを切ったようだ。あとは、都心の絶景を眺めるというアクティビティを兼ね備えた今までにないユニークさが、インバウンド観光客だけでなく国内でもどれだけ支持が広がるか。日本人からするとこうした取り組みはインバウンド特化にも見えるが、実際に乗ってみると普通に楽しめる。幅広い人々にSUSHI BUSに乗ってほしいものだ。

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