どんどん高性能になるスマホのカメラ機能。しかし、まだまだ一眼レフカメラでしか残せない世界はある。とはいえ値段も高ければ、操作も複雑そう……そんな思い込みから来るハードルの高さを下げてくれる、愉快なコミックエッセイだ。
「プロの撮ったお手本のような写真に近づけるのではなく、どうしたら自分の撮りたいイメージに近づけられるか。そうしたニーズに応える本を目指しました。カメラに関しては完全に素人な著者に執筆をお願いし、監修に立っていただいたのも、日常的なスナップ撮影を中心に活躍されている先生。おふたりにどんな場面でも使える基本技術を、読みやすくまとめていただきました」(担当編集者の大川美帆さん)
「ふんわり」「キラキラ」といったイメージに合わせ、どうカメラを調整するか。完全なマニュアル操作でなくとも、セミオートでボケ・明るさ・色の3点だけを自分で設定すれば、自分好みの撮影は可能になる。
「今はカメラの性能がとてもいいので、コツさえつかめばそこまで細かい設定をしなくていいんですよね。女性読者メインのつもりで作った本でしたが、男性読者が4割と、思った以上に高い数字が出ています。著者の言葉ですが、カメラのレンズを通すことで、世界はより繊細に見えてきます。多くの人に、カメラの楽しさがもっと伝わるといいなと願っています」(大川さん)
2018年1月発売。初版7000部。現在15刷12万部