“令和最初の”怪獣映画として『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』が本日5月31日(金)より全国ロードショー公開される。
ゴジラに続き、子供のころ慣れ親しんだモスラやラドン、キングギドラたち“ゴジラの仲間”までハリウッド・リメイクされる時代が来ようとは……ゴジラの生みの親、幻想作家の香山滋、田中友幸プロデューサー、本多猪四郎監督、円谷英二特技監督ほか当時の大勢のスタッフたちはどう思われるだろうか?
この映画の日本版オリジナル、昭和39(1964)年度公開の『三大怪獣 地球最大の決戦』を幼少時に鑑賞した世代、といっても筆者も年齢的にはリバイバル公開で初見したクチだが、物心つかぬうちに観た事実にかわりはなく、『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』の公開はなんとも感慨深い。
そこでオリジナル作品『三大怪獣 地球最大の決戦』(※以下『三大怪獣』)の「ここがすごい!」をご紹介することで、先達の偉業を少しでも後世にお伝えしたいと思う。
『アベンジャーズ』の元祖!?
タイトルにある“三大怪獣”とはゴジラ、ラドン、モスラのこと。この映画にはキングギドラも登場、どころか彼のデビュー作にもかかわらずなぜか“四大怪獣”とはされていない。それはあくまでもゴジラ、ラドン、モスラが主役で、キングギドラはヒール(悪役)だからだ。
キングギドラも“宇宙怪獣”の元祖、と書きたいところだが、残念ながらその座は昭和39(’64)年8月11日公開の『宇宙大怪獣ドゴラ』に譲ることに。キングギドラはたった1匹で金星文明を滅ぼした実力の持ち主。3つの竜の首と2枚の大きな翼を持ち全身が金色に輝くそのビジュアルは今なお斬新で、神々しい。単体で全地球を震撼させたゴジラ、ラドン、モスラ3体を同時に相手にするのにふさわしい。