――ネタづくりはどうされてたんですか?
濱家 NSCではネタも書きましたけど、ほんまメッチャおもんなかったですね。よく見るようなボケとツッコミみたいなネタしかしてなかった。
山内 僕もそれまで舞台なんか一回も見たことなかった。なので、授業で教わった感じで作ってた。
――それでいきなり新人賞。
山内 そうですね。2年ぐらいだったので、結構早いほうでした。
濱家 お笑いやり始めてから、「面白いで、あれ」とか言われて見るようになったりとかはありますけど、自分でそんな知らなかったですね。
――今、ネタはどのように作ってるんですか?
濱家 山内が基本となるベースを持ってきてくれて、それを二人でっていう感じですね。
――何かを参考にしたり、誰かにアドバイスをもらったりすることはありますか?
濱家 ネタについては……芸人同士でも結構デリケートな部分で、こうしたほうが絶対おもろなるなと思っていても、それを伝えるっていうのはなかなか。
キャラブームに乗れなかった「ドラを叩く中国人」ネタ
――今はこういうネタがウケるとか、気にするものですか?
山内 いや、それは全くないですね。『エンタの神様』で短い系、キャラ系のネタばっかりになった時に、僕らも中国人のドラを叩くネタをしてたんですけど、すぐ撤退しました。
濱家 あんなにキャラブームやったのに、一切乗れなかった(笑)。
山内 乗らなかったので撤退して、普通のネタをやっていたのが逆によかったなという感じですね。
濱家 ABCお笑いグランプリを取った時、中国人を盛り込んだ漫才とコントで優勝して。その後にすぐ『レッドカーペット』があって、その『レッドカーペット』でも一発目、なんかウケたんです。でも、その時に2人で「このキャラちょっともう、やめといたほうがええな」みたいなのは話していたんです。今、キャラだけで出てるのってあまりおもろないよな、みたいなのはちょっとありました。
山内 ずっとそれで出なあかんくなるのはな。
濱家 平場でもドラ持って中国語でしゃべるって、そんなんもうおもろいわけないし、というのは当時話していましたね。