文春オンライン

1万円札にふさわしいのはやっぱりあの人……「新紙幣アンケート」結果発表

note

 では、反対の意見も見てみよう。理由としてあがったのは「選挙対策」「キャッシュレス時代に逆行」という言葉が目立ち、また「選ばれた人物に馴染みがない」「デザインがイマイチ」という声もあった。

「参院選前の票欲しさが見え見え」(58・男)

「新元号フィーバーに乗った感じしかしない」(40・女)

ADVERTISEMENT

「刷新自体は反対ではないが、発表の時期が早すぎる。元号発表と同じく安倍総理の手柄にしようというのが見え見え。麻生さんに発表させるのも何かありそうに思える」(69・女)

 つづいてキャッシュレス時代に逆行しているという指摘。

「これからキャッシュレスの時代に向かって行くのに、今さら無駄なコストを掛ける事になる」(62・男)

「キャッシュレスを推進しているのに、新しい紙幣に労力とお金をかけるのは矛盾しているから」(40・女)

「キャシュレス化を推進するならその対応への投資が必要であり、紙幣刷新は重複投資になるから。 金の心配をしたことのない政権中枢の人気取りの一環でしかない。税金の無駄遣い」(64・男)

新紙幣と新500円硬貨のデザインを発表する麻生太郎・副総理兼財務相 ©時事通信社

 肖像に選ばれた3人に対してはこんな意見も。

「いまの若い日本人には知名度があまりないメンバーだから」(36・男)

「聖徳太子→福沢諭吉→渋沢栄一。日本人なら誰でも知っている人物からどんどん遠ざかっている」(40・男)

「『諭吉が飛んでいく』など福沢諭吉は1万円の代名詞であったが、『渋沢』や『栄一』では味がないし代名詞にならなそう」(40・女)

「知らない人にするくらいなら、柴犬、秋田犬、たぬき、ニホンカモシカなど動物にした方がいい」(43・女)

 デザインに対する意見も目立った。

「紙幣のデザインが子ども銀行券っぽい」(41・男)

「あまりピンとこない人物の起用とデザインがチープな気がするので」(29・女)

「刷新することはいいけど、新しい紙幣として出された案が洗練されてないイメージ(特に数字)」(44・女)

「紙幣刷新自体に反対ではありませんが、デザインに反対です。数字の部分に違和感があります。日本のお札なので漢数字や額面数字の位置はそのままで、額面数字を多少大きくするので良かったでは?」(39・女)

 そして毎日お金を扱う現場からはこんな切実な意見も。

「面倒くさい。定食屋を経営しているが、特に高齢の母親はレジに不安を持っている。せめてお札の人物は一緒にしてほしい」(55・男)