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なぜ新宿駅の「箱根そば」では1日2000杯も売れるのか? 人気の秘密を直撃してみた

2019/06/25

駅ホームに店舗がなくなった理由は?

――駅ホームにある店はありますか?

長谷川さん「相模大野駅だけです。椅子のない立ち席だけの店はこの相模大野店だけです」

――ホームに店舗がなくなった理由は?

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清水さん「複々線化事業が進み、急行・準急と各停の乗り換えの時間がスムーズになった結果、待ち時間に食べる人がいなくなったのが背景にあると思います」

 箱根そばはどこのお店にいっても、白い色を基調とした清潔感あふれる内装で、女性客も多く来店している。麺は生麺を使用し、主にグループ会社の食品会社が製麺して配送している。天ぷらも各店舗で手揚げしている。粒状のかつお節を使って出汁をとり、しっかりとしたムラサキのきれいなつゆを提供している。そして、何処の店で食べても味のブレが少ない。

小田急線沿線以外の店舗の四谷店も隠れ人気店だ
四谷店の店内も白色を基調にした綺麗な内装である

――どこで食べても味のブレが少ないと思います。何か秘訣がありますか?

清水さん「本部には調理サービス指導部があって、そこで研修などを通して味のブレをチェックしています。普段から本部が頻繁に店舗を訪問し、味や盛り付けなどすべてチェックし、また、いつも写真を送ってもらい確認するようにしています。Twitterに投稿される実食ツイートの写真などもチェックしています」