文春オンライン

特集観る将棋、読む将棋

「将棋棋士ってオフの日は何をやってるの?」20代イケメン棋士2人に聞いてみた

「将棋棋士ってオフの日は何をやってるの?」20代イケメン棋士2人に聞いてみた

黒沢怜生五段×都成竜馬五段 20代若手強豪対談#1

2019/08/09
note

「黒沢さん、最近もポーカーしているの?」

都成 黒沢さんと会うのは久しぶりです。以前、ポーカーをやっていると聞いたんですけど、最近は何しているの?

 

黒沢 ポーカーですね。カジノでもよくあるテキサスホールデムで、日本でもアミューズメントとしてできます。勝負勘を鍛える目的もありますよ。ポーカーって、場面を読むだけじゃなく、相手の頭の中を読んでゲームするので、将棋と違った楽しさがあるんですよ。将棋は相手のことを考えないで、自分だけでも指せるじゃないですか。でも、ポーカーは「このひとはこう考えるだろう」と推察するのがメインなんです。だから、よく人間観察しています(笑)。

 あと、ポーカーをやると、人と知り合う機会が多いです。9人のテーブルがメインですが、1時間のうちプレイ時間は15分くらいなので、雑談の時間も多いです。

ADVERTISEMENT

都成 ポーカーの実力は?

黒沢 アマチュア初段レベルもないでしょう。ポーカーは佐々木勇気(七段)さんがやめちゃったので、いまはひとりでフラっといきますけど、回数は減りました。私はゲーム系をやることが多くて、鈴木(大介九段)先生に将棋を教わったときに、麻雀などの頭脳ゲームを覚えさせられました(笑)。

「麻雀やっていたから棋士になれた」

――黒沢さん、旅行も好きなんですよね。

黒沢 ほとんど国内です。4月は日光と那須で、戸辺(誠七段)先生と渡辺(明三冠)先生についていって、お2人のお子さんとサッカーや野球をしたり、巨大迷路を走りました。巨大迷路、なかなかゴールできないんですよ。そんなに大きくないと思うんですけど、4、50分かかったので、いやもう疲れました。楽しいんですけど、帰りは筋肉痛で……。普段、身体を動かさないですから。

 渡辺先生には、三段からプロになるぐらいまで将棋を教わっていました。いまはフットサルも一緒にやっています。

――都成五段の趣味は何ですか?

都成 旅行は好きですね。今年の前半に友達と、北海道の小樽と札幌にいって、お寿司とか初めてのスノボを楽しみました。

黒沢 小樽、いいですよね。

都成 出身が宮崎なので、雪と無縁なんですよ。だから、逆にウインタースポーツやりたくて。スノボはこけながら、形は作れました。

 

 私は将棋以外のゲームはやらないですね。自分は戸辺さんに「そういうのをやるのは、棋士になってからでいいんじゃない」と随分昔にアドバイスをいただいて、それがあって麻雀はやらなかったです。

 周りの棋士には麻雀、人狼、競艇、競馬をやる人が多いです。とある棋士は「麻雀やっていたから棋士になれた。麻雀で大事な勝負勘は全部学んだ」といっていますし、棋士同士で旅行にいくとタブレットでずっと競艇を見ている人もいます。

黒沢 だいたい、誰かわかりますね(笑)。