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「将棋棋士ってオフの日は何をやってるの?」20代イケメン棋士2人に聞いてみた

「将棋棋士ってオフの日は何をやってるの?」20代イケメン棋士2人に聞いてみた

黒沢怜生五段×都成竜馬五段 20代若手強豪対談#1

2019/08/09
note

棋士同士ってやっぱり飲みにいく?

――関西だと、棋士同士でよく飲みにいくイメージなんですが、実際はどうなんでしょう。

都成 意外とそうでもないんですよ。よく飲みにいく人はごく一部ですし、それも30歳近くになってきて減りましたね。いまは2、3カ月に1回ぐらいじゃないですか。若手の行きつけのお店があって、一時は週に何回も入り浸ってきた棋士もいたんですけど、だいぶ減ったらしいです。そこの女将さんが「最近、来てくれないのよ」と嘆いてましたもん。

 

黒沢 私も棋士とは遊ばなくなりましたね。

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――研究会(棋士同士の練習将棋)のあとに、打ち上げはしないんですか?

黒沢 私はないです。「ありがとうございました」って帰ります。

都成 東京はそういう傾向が強いと聞きますが、自分もないです。棋士室(関西将棋会館の一室)で研究会をやっている人は、飲みにいくことも多いそうですが。

――黒沢さんは自宅だと何しているんですか?

黒沢 私は結構、家にいないんですよ。

 

都成 活動的ですよね。自分とは正反対かもしれない。自分は家から出ないですもん。

黒沢 家にテレビあるんですけど、1か月に1回つけるかどうか。情報は移動しながら携帯で見れますし、テレビいらなかったなと思います。

都成 棋士だと活発な人が多いと思います。関西だと、山崎(隆之八段)さんと阪口(悟六段)さん、奨励会の子で登山にいったそうですよ。奨励会三段が中心のメンバーで、毎朝10キロ走ってから練習将棋を指す「マラソン研」もあります。久保(利明九段)先生もマラソン好きですよね。

 自分はまったくやったことがないし、誘われたこともない。いくと約束しても絶対に現れないと思われているのは、過去にそういう前科があるからでしょうね(笑)。

#2 20代棋士2人が語る“振り飛車でプロになるまで”へ続く)

 

写真=松本輝一/文藝春秋

黒沢怜生五段(くろさわ・れお)/1992年3月7日生まれ、埼玉県熊谷市出身。高橋道雄九段門下。2014年、四段。2016年、五段。
関東所属の振り飛車党。中終盤に力を発揮する。
2016年、第29竜王戦5組で優勝。2017年、第43期棋王戦で挑戦者決定二番勝負まで進出した。2018年、第44期棋王戦でベスト4入り。

 

都成竜馬五段(となり・りゅうま)/1990年1月17日生まれ、宮崎県宮崎市出身。谷川浩司九段門下。2016年、四段。2018年、五段。棋戦優勝1回。
関西所属のオールラウンダー。2019年4月からNHK「将棋フォーカス」の司会を務める。
2013年、第44期新人王戦で優勝。奨励会員が優勝したのは史上初。2018年、第76期順位戦でC級2組からC級1組に昇級。第31期竜王戦ランキング戦6組で優勝。

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