Q4. デモに参加しているのはどういう人たち?
――デモに参加するのはどういう人たちなんでしょうか?
A4. 抗議方法の違いから(1)和理非、(2)勇武派、(3)「群衆」の3パターンに分けて説明します。まず和理非は合法的で穏健な抗議をする市民で、前述のように子連れの人から老人まで普通にいる。ただ、傾向としては20~30代のホワイトカラーが比較的多そうな感じでしょうか。格好も、せいぜい黒シャツに一般向けのマスクをしているくらいです。
数量的には和理非がいちばん多く、8月18日の合法デモでも170万人が集まりました。職場の事情からデモに行けない人もいるので、これに近い考えを持つ人はもっと多いでしょう。ビラを作ったりSNS上で情報発信をしたりする文宣(プロパガンダ)部隊も、おおむねこちらに含まれます。
(2)の勇武派ですが、これは警官隊との衝突を辞さない過激な人たちで、10~30代が中心。意外に女性も多いほか、小中学生も混じっています。実は勇武派もいろいろあり、大規模な衝突を観察すると、最前線で防衛したり火炎瓶を投げたりする人たちが数百人ほど、その後ろでウロウロしている人が数千~1万人くらいです。当然、前者のほうが服装が洗練されていて、動きもいい。
ほかに、正面戦闘には加わらず、デモ隊が「親中的」とみなした公共物(地下鉄駅など)や店舗に対してゲリラ的に汚損・破壊・放火する遊撃部隊がいます。地下鉄のガラス破壊の様子を見ると、かなり壊し方がわかっている感じで、数人~10人で手分けして一気に破壊を進めている。
また、厳密には勇武派には入りませんが、後方部隊として哨兵(偵察部隊)・物資部隊・救護部隊などが確認されています。詳しくはこの記事で書きましたが、SNSのTelegramを使って、少なくとも各部隊のレベルで
――(3)の「群衆」というのは、聞き慣れない話ですが?