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ホラニ龍コリニアシが「大和魂を見せよう」
チームを結束させたという点で印象的だったのは、W杯期間中、試合前に招いたゲストからのスピーチです。なかでも第3戦のサモア戦でのゲストが、前回、前々回のW杯で活躍したトンガ出身のホラニ龍コリニアシ。彼は選手たちに「大和魂を見せよう」と訴えた。
高校時代に留学生として来日したコリニアシが日本で学んだのが、大和魂だったと言うのです。日本人特有の勤勉さ、そして、仲間やチームのためなら自己犠牲をいとわない精神性こそが、大和魂だ、と。
彼の話は、「日本人は仲間のために、チームのために、という思いが強い」とジェイミーが常々語ってきた日本人の長所と重なりました。そんな日本人らしさを海外出身の選手たちが学び、異なる文化を持つ者同士が互いに尊重し合える関係になっていた。
信頼する仲間と協力して、大きな目標にチャレンジする――。日本代表が目指したことは、とてもシンプルだった。だからこそ、様々な背景を持つ選手が1つになり、史上初のW杯ベスト8進出という目標を達成できたのだと感じるのです。
(聞き手・構成:山川徹)
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