ホテル評論家として2019年の1年間でホテルに宿泊したのは約260泊。そのなかで本当に泊まってよかったといえるのはどこなのか――。
「1月~4月編」、「5月~8月編」、「9月~12月編」と3回に分けてお届けするこの企画。9月~12月編の今回、さっそく9月から始めよう。
■09月08日(日)ホテルベルクラシック東京(東京都豊島区)
都会で宿泊する際、意外にも大型ターミナル駅から1つ隣の駅に、アクセスや条件の良いホテルが存在するという例がある。大きな駅よりも小さい駅の方が駅からすぐ出られるし、同クラスであれば安価というケースが多い。
ホテルベルクラシック東京はまさしくそんなホテル。池袋駅の隣、JR大塚駅南口徒歩1分、ウェディングでも知られるホテルで、客室の質感も高い。
■09月11日(水)御宿 野乃 浅草(東京都台東区)
ドーミーインは全国区のビジネスホテルだが、和風ビジネスホテルともいえる新ブランドが「御宿 野乃(おんやど のの)」だ。浅草の施設へ出向いた。浅草寺や花やしきにも近い立地。温泉はナトリウムやマグネシウムが含まれた褐色の湯が特徴。
靴を脱いで入館する館内は畳敷きでまさに旅館の風情。当然のように客室も畳敷き。でもベッドはしっかり設置されており快適性は高い。もはやビジネスホテルのイメージはここにはない。
■09月14日(土)アゴーラ・プレイス難波(大阪市中央区)
レッドルーフプラスからリブランドオープンしたアゴーラ・プレイス難波へ。到着して記憶が蘇る。確か以前利用したことのあるフローラルインだった場所だ。でも館内はスタイリッシュになっていてレッドルーフの時にリニューアルされた模様。いずれにせよ使いやすいスケールの客室は過ごしやすい。
それにしても千日前通りに面した立地は便利(1Fコンビニも嬉しい)。大阪サウナライフを満喫するため、いつもなら心斎橋の清水湯へ出向くところだが、通りを挟んで斜め向かいにあるアムザへ行ってしまった。