昭和34年(1959年)創刊の総合週刊誌「週刊文春」の紹介サイトです。最新号やバックナンバーから、いくつか記事を掲載していきます。各号の目次や定期購読のご案内も掲載しています。

無人コンビニ×、シェア自転車×……中国スタートアップ、もうオワコンなの?

「日本語専攻者はAV業界に行け」と言ってた中国企業とは

インドの会社が中国のダメ宿を侵食する

山谷 最近の中国で、草の根的な面白いトレンドだと「OYO」があります。インドの会社なんですが、個人経営のホテルをチェーン化するサービスです。シャンプーや歯ブラシなんかのアメニティとか、シーツのデザインなんかを統一して、チェーン化する。

 どういう場所で普及しているかというと、いわゆる「意識の低い場所」です。城中村(大都市内部の低所得者層が多い地域。「都市のなかの農村」とも呼ばれる)の出稼ぎ労働者向けのダメダメな安宿なんかが、大量にOYOに加入するようになっているんです。

中国のスラム的な城中村に最新のOYOは進出する

安田 へー! 面白い。1泊60元(約930円)ぐらいの招待所や賓館なんかのダメ宿がチェーン化されるわけですか。ダメ宿はアメニティが終わっていて、歯を磨ききったときには歯ブラシの毛が3分の1ぐらい脱毛したりするので、そこのクオリティが担保されるのはありがたいなあ。

山谷 でしょ? OYOは日本では賃貸物件のシェアリング、つまりスマホで予約できるウィークリーマンション事業みたいなことをやっていて、ネットの評判を見る限りは賛否両論みたいですが、中国では上手くやってる。

安田 個人経営宿泊施設のチェーン化は日本でもやれると思いますけどね。うちの地元の国道沿いにある、見るからにボロボロの「旅館みゆき(仮)」みたいなヤバげな宿が、最低限の品質を担保されるわけですから。むしろやってほしい。

インドネシアのすげえサービス

山谷 チェーン化はいまの中国のスタートアップのトレンドですね。面白いのは例えば、派多格(PETDOG)っていうペットショップのチェーン化。加入した店は、「犬のトリミングができます」とか、スタッフができることを登録するわけです。それで、トリミングができない系列チェーンの他店舗に手伝いに行ったりできる。このサービスはまだうまくいくかわかりませんが、面白い試みです。

安田 これも日本でやれそうですよね。業界事情はわかりませんが、たとえば美容室とか、チェーン化して人をやりくりすると便利なことが多いかも。メンズのカットが上手な人を、女性客が多い店に回したり……。

山谷 あ、それはインドネシアのGO-JEKがやっていますよ。スマホでオーダーすると、バイクで美容師さんなんかのプロを運んだり、モノを運んだりしてくれる。美容師さんを自宅にデリバリーしてくれたりもするわけです。支払いはキャッシュレス化されていて、その電子クレジットをレストランでの支払いに使えたりする。

安田 これまたすごいのがきましたね。インドネシアもあなどれない。

山谷 GO-JEKはかなりいいですよ。個人的には中国のイケているサービスに張り合えると思います。